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名前: mituki
2007年12月28日 (金)
運命

今年もいよいよ残すところあと3日。
ついに押し詰まってきたの――。

昨日から頭上のキュウビがどうも眠そうで――。
今日はついに寝入ってしまったものだから、
今日はわらわも、しばし休息、じゃ。

ふむ。
このようにぶらぶらと――。

普通の幼児のようにすごすのも
たまには楽しいものじゃの。

ああ、公園か――。

わらわは、ブランコが好きじゃ。
たまに公園に行ってもキュウビが揺れて酔うと申すのでな、
なかなか乗れぬのじゃ。
こうして眠ってしまえば、キュウビも文句は言えぬであろ。

よし。
そちも一緒に乗ってみるかの?

ほら。

ぶーらん――
ぶーらん――

ふふふ。

やっぱり――ブランコは気持ちがいいの。
空に向かって跳んでいくような気がする。

ほれ。
もっと力いっぱいこいでたもれ。
全然足に力が入っておらぬぞ?
わらわはもっともっと空高く跳びたいのじゃ――
そう、そうじゃ――
もっと、もっと高く――

すごい――
興奮じゃ――

――まあ、たまにはこんな日もある。
キュウビが目を閉じてしまえば――わらわにも
余計な魔物は見えにくくなるからの。
ささやかな安息というものじゃ。
しかしの――。
キュウビが眠るのは、何事も起こらない平穏な時か、
さもなくば――
百鬼夜行の襲来に備えての事前の休息を取っているかのどちらかじゃ。
前者ならばよいが、後者ならばちと面倒――。

ふふふ――兄じゃ。
そちも逃れられまいぞ。
共にたたかうのじゃ

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