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名前: tulala
2008年1月 3日 (木)
一緒に遊ぼう

お正月も3日目になると、
なんだかちょっぴり退屈。

ホントならおともに下僕でも連れて
初詣なんか行きたいところだけど――

でも、体の弱い綿雪が
昨日から熱を出して寝ているから――
綿雪だけおいていったらかわいそうだもの。

ユキは――。
あんなに小さくて――
あんなにかわいくて優しくていい子なのに――
体が弱くて、ちっちゃな時から
病院を出たり入ったりしてる。

よく思うわ。
こんなにたくさん姉妹がいる中で、
どうして、あの子だけ――
って――。

たまに病院にお見舞いに行くと、
いつも透き通るみたいな真っ白な顔で、
がんばって笑って見せるのが、切なくて――。
たぶんすごい具合悪いのに――

神様って意地悪よね。

どうせ誰かが病気にならなきゃいけないんなら、
私みたいな気の強い子が病気になればいいのに。

よりによって、
なんで、綿雪みたいないい子が――。

――あ、そうだ!

これからあなたを連れて一緒にユキの部屋に遊びに行くことにするわ。

ユキは、どうもあなたのことが気に入ってるみたいだから。

あなたみたいな男のどこがいいんだか、
私はさっぱりわからないけど――。

でも、ユキが喜ぶならなんでもいいの

あなた何か芸とかできる?

何も能が無くても、口が付いてるんだから、
歌くらいは歌えるでしょ?
ユキは歌が好きだから、一緒に歌ってやったら、喜ぶかも。

ほら、ぐずぐずしないで!
こっちよ。
ついてきて――