新しい年が来て、また1年――終末が近づいたのだな。
オマエは――今、本当にしたいことをしているか?
オマエも私もいつかは滅びる。
滅びて宇宙の塵となる。
そして、滅びの日は――刻一刻と迫っているのだ。
私やオマエが――こうしている間にも。
オマエに何かやりたいことがあるならそれでいい。最後の時間がくるまで――その道を突き進むべきだ。私も応援しよう。
けれど――。
もし、オマエが今、見出すべき道を迷っているのなら。
私のもとへおいで。ともに手を取って滅びへの道を進もう。
この世に何かの爪痕を残そうなどと――悪あがきは、しなくていい。
私とオマエが、そしてこの家族が――ただその時まで、ただ平らかに幸せであればそれで良いのだ。
そして、ともに――宇宙の塵となろう。