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名前: hikaru
2008年1月21日 (月)
悪かった。
オマエ――もうこの家には慣れたか?
意外に上手くやってるみたいだな。

妹たちはみんな結構なついてるみたいだし。
妹たち――とくに小学生以下の小さい子達は
みんなオマエに興味津々みたいだ。

しょっちゅう集まっては、オマエの話をしてる。
真璃と虹子なんてもう、早くも取り合いのケンカをしてて――
こないだも春風に怒られていたぞ。
愛人とお嫁さんの戦いだなんて――子供って変なこと思いつくよな。

うーん――でも、
そんなに珍しいかな、男って。
私はジムや道場で始終手合わせしているから、
べつに男なんてただの単純バカだ、と思うけど――。
かえって最近は、男と見ると薙ぎ払うべき対象にしか
だんだん見えなくなってきたくらいだ。
男っておもしろいよな、
好きだとか何とかごちゃごちゃ言ってくるから
面倒くさくて薙刀をふりまわしてやると、
きゃーきゃーいって喜んでるんだ。

あ、いいよ――
オマエはそんなに構えなくったって。
さすがに家族は斬らないさ。
くす。
でも、もし――
春風や蛍や――姉妹の
誰かに不埒なことでもしたら、
長年愛用の木刀、金獅子丸で叩き斬ってやるけど。
すごいぞ、九州産の黒檀の木刀でかなり重いから威力も絶大なんだ!
オマエなんか5mくらい空を飛べるな、きっと。
それとも、オマエも――
飛んでみたいか? 空を。

でもオマエは――きっと
そんなヤツじゃないだろう?

私の目にはそう見える。

でも、よかったな。
チビたちに好かれてるおかげで、
海晴姉に囲われないですんで。
その方がきっと大変だったぞ。
海晴姉は一見優しそうに見えて、意外と人使いが荒いんだ。
だから唯一の男手になるオマエなんて格好のカモだと思ったけど、
海晴姉にしては大事にして箱入りにしてるみたいだし――。

なんか、本当に我が家の王子様だな、オマエ。

だから私は――。

……。

あ。
日記、遅れちゃって悪かった。
昨日はうっかり寝ちゃったんだ。
ちょっとページ汚しちゃったけど、気にしないで。


おわり。

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