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名前: wata
2008年3月 6日 (木)
吹雪ちゃんが!

大変……
大変なんです。

お兄ちゃん――
どうしよう――

吹雪ちゃんが――
吹雪ちゃんが倒れてしまったの!!

この何日かあんまり具合が良くないみたいで、
ユキも心配していたのだけれど――。

昨日はとくに様子がおかしくて――
夜はご飯もあまり食べていないみたいでした。

「カロリーをとると発熱するから」
って言って――。

珍しく、少しほっぺたがきれいなピンク色に
染まってみえました――
そして今朝――。

朝ご飯の時間が終わろうとしているのに
なかなか起きてこない吹雪ちゃんを心配して
起こしに行った星花お姉ちゃんと夕凪お姉ちゃんが――

「きゃーあああ!
大変大変!! 
吹雪ちゃんが――っ!」

2人とも大あわてで食堂に走ってきて――。
本当にみんなビックリして――
あわてて、星花お姉ちゃんたちのお部屋に行ったんです。

ベッドに横になってパジャマのままの吹雪ちゃんは、
すごくきれいなお顔で、
じーっと少しも動かずに眠っていました。
麗お姉ちゃんが体を揺すっても、
立夏お姉ちゃんが大声で叫んでも、
氷柱お姉ちゃんが軽く頬を張っても――。

陶器で出来たお人形のようにじっときれいなまま――

ユキは少し怖くなって泣きそうになってしまいました。
なんだか――イケナイものを見てしまったような気持ちがして。

そんなユキの気持ちが伝わっちゃったのかな――そうしたら
青空ちゃんまで泣きそうになっちゃって――
だから、青空ちゃんをおひざにだっこして
ぎゅうってしてあげて――
そうしたら−−青空ちゃんから甘いミルクの匂いがして――
ユキも少し気分が落ち着きました。

その後、霙お姉ちゃんが、みんながこの部屋にいると騒がしくて
ますます吹雪ちゃんが悪くなると言ったから、
霙お姉ちゃんと春風お姉ちゃんだけが残って、
みんなはお部屋を出ました。

霙お姉ちゃんは――このまま任せておいてくれれば大丈夫って
後で教えてくれました。
でも――絶対部屋に近づいちゃイケナイよって――。

吹雪ちゃんはすっごく頭が良くて、
ユキなんてちっともわからないことをいろいろ知っているの。
だから、きっと特別なところがあるんだと思うんです。

早く――吹雪ちゃんが良くなりますように。

吹雪ちゃんが――辛い夢を見ていませんように。

お兄ちゃんも――吹雪ちゃんを助けてあげてください。