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名前: mari
2008年4月17日 (木)
くつ

新しいくつを買ってもらったの。

つるつるしてて、とってもキレイなピカピカの赤いくつ。
レースにお花のししゅうのソックスと一緒にはくの♥

かわいい?
ね、いいでしょう――

あら。

フェルゼンたら。

なんだかよだれの出そうな顔をしていてよ?

そんなに――

うらやましい?

そう?

でも――
あーげーないっ♥

ウフフフフ――
だめよー、これは小さな女の子用のおくつなんだから、
フェルゼンはもらったって履けないでしょう?
おバカさんね?

それにマリーだって、
まだ前のおくつがあんまり小さくなってないのに
買ってもらうのすっごいタイヘンだったんだから!

新しいクラスになって
お名前のところも書き直さなくちゃいけないからって
お願いしたとき、
海晴お姉ちゃまはニコニコしてすぐにいいって言ってくれたのに、
蛍お姉ちゃまが――

……まさか覚えてるなんて思わなかったんだもの。
お正月前に新しいよそゆきのおくつを
マリーが買ってもらってたこと――

でも蛍お姉ちゃまには結局、
ずっとずっと大事にすることってちゃーんとお約束して、
それからたくさんお手伝いすることもお約束して、
それからなるべく妹たちとけんかしないことも、
それからそれから毎日きちんとお行儀よくすることも――
もうとにかくたーくさんいっぱいお約束して、
やっと買ってもらったんだから――

あ、でも、
もし、フェルゼンが自分も新しいおくつが欲しいなら
マリーも一緒に行って頼んであげてもよくってよ?
マリーはそういうの、得意なんだから♥

あ――ねぇ、フェルゼンは知ってる?

女の子のおしゃれはまずくつが1番だいじなのよ。

だからね、おくつを新調したレディーには
すっごい誉め言葉をくれなくちゃ!

新しいおくつがとってもにあうマリーは
まるで女神様みたいにキレイだよ――
とか、でもそんなおくつが負けて見えるくらい
マリーはカワイイよ、とか――

ね、ほら、早く言ってみて!

うまく誉めてくれなかったら――

もう――
踏んづけちゃうんだから!