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名前: tulala
2008年7月 4日 (金)
もうすぐ七夕

七夕ね。

今日は――ウチの中が
チビたちの持って帰ってきた
笹飾りでいっぱい――

折り紙で作った色とりどりの輪飾りや
切り紙細工、イカや魚や貝や星が――
家の中で踊ってるわ。

ああ――

この時期になると、幼稚園のチビたちに
またインタビュー遊びが流行るから――
気が滅入るわ。

「大きくなったら何になりたいですか?」

……。

何度聞いたって飽きやしないんだから。

それに――本当は短冊に書くのは普通ただの願い事でしょ?
それなのに――
最近の幼稚園じゃあ、将来の夢を書かせるんだから。

バカみたい!
ホント、教育的でつまらないわよね。
いいじゃない、べつに願い事が
クリスマスと同じレベルになったって。

本当に――
小さいうちだけなんだもの。
お祈りすれば、願いが本当にかなうんだって
無邪気に信じていられるのは。

あんなに小さな子供の頃から――
周りから押しつけられた正義感に捕らわれて――
自分の将来を縛る必要なんて、

本当はちっとも。
ないんだから――

……

え?

――わ、私?

やっ、ちょ、ちょっと――
そんな――

私の短冊なんて――

探さないでよっ!!

将来の夢なんてまだ決まってないに決まってるでしょっ!!

バカッ!

そんな物探したりしたら、許さないからね!?

いーい、絶対よ?

私の短冊――見たりしたら、
タダじゃおかないんだから!!

ほら――もう、

とっとと部屋に戻りなさいよっ、バカ!