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名前: mituki
2008年9月17日 (水)
銀色の。

兄じゃには――見えるかの?

霙姉じゃは――
くすんだ銀色のオーラをしている。
たまに――灰色になるちょっと淀んだ
不思議なオーラじゃ。

あ、まれに――紫色になるときもあるがの。
そんな時の霙姉じゃはたいがい――
甘い香りがしてる。

うむ。
甘いものを食べると――
紫色のオーラが出て、
なにやら楽しいことを――
考えつくようじゃ。
霙姉じゃのほっぺたがニヤリと笑って――
オーラが少し温かくなる。

そして、そんな時――
よく麗姉じゃを怒らせたりする。

フフフ――

キュウビはの。
そんな霙姉じゃのオーラが好きで、
よく見物に行くのじゃ。

だからあの時のことは――
わらわが知っておる。

吹雪姉じゃは心配しておったようじゃが――
なんのことはない。

あの時「電車絵画コンクール」のことを麗姉じゃに
教えたのは霙姉じゃだったのじゃ。
虹子と真璃姉じゃの描いていた絵に感心した霙姉じゃが
小豆の氷を食べながら――
これを出したらきっと賞がもらえるから、
麗姉じゃがその賞品をもらえばよいと言ったとたんに、
「確かに私は絵が下手だけど、
そんなずるいことしないもん!」と
麗姉じゃが怒り始めて――

麗姉じゃのオーラは真っ青なラピスラズリーのような
深く澄んだキレイな色をしているけれど、
フチは薄い水色の氷のようになっている
とても冷たいオーラじゃ。
あの時は怒って――
まるでダイヤモンドのように輝いておったそうじゃが――
フフ。
わらわも見てみたかったの。

あ、霙姉じゃはもちろん、名を騙ることを勧めたわけではないぞ?
だから――

コンクールの入賞者の名前はもちろん、
虹子と真璃姉じゃになっておる。

2人とも麗姉じゃに時計をプレゼントできてとても嬉しそうじゃ♥
おまけに――麗姉じゃの絵にもな、いいものがもらえたのじゃ!

「参加賞」は――
麗姉じゃが前からほしがってた運転士の笛じゃ。
わらわも1度だけ貸してもろうた。
とても――キレイな魔物を払えそうな音がするのじゃ!
こんなことなら、わらわも応募すればよかったの。

しばらく――うるさいぞ♥