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名前: miharu
2009年1月22日 (木)
麗ちゃんの件

だーかーらー!

もう――

私は悪くないんだってば!!

あれから、みんなが心配そうな顔で
「まだおこってる?」って聞きに来たり、
むやみに明るく振る舞って
私のご機嫌を取ろうとしたり、
大事な大事なナケナシの自分の分のオヤツまで
ちょっぴり分けてくれようとしたりして――

――んもう♥

我が家の妹たちがみんなみんな
そろいもそろって優しくて
本当に思いやりのある子たちだっていうことは――

とーってもよくわかって
うれしいんだけど♥

これじゃあ私が鬼姉みたいじゃない?

でも――チ、ガーウの!

私が言ってることは
そういう事じゃなくて――

……

もう。

キミなら――
わかってくれるよね?

麗ちゃんを許すのは簡単よ。
私だって麗ちゃんのことは大好きだし。
あの一途でピュアで凛々しい雰囲気も大好きだし、
年より幼い――でも感じやすい性格も愛してる。

でも――
今あの子に必要なのは
もっと素直になる事。

私ね、小さい頃――
クラスの男の子にとっても
いじめられたことがあるの。
毎日のように髪に付けたリボンをとられたり
面と向かってバカにされたり、
スカートめくりされたり――
もちろん黙って引き下がりはしなかったけれど、
とーってもとーっても大嫌いだった。

うん、やっぱり今考えても大嫌い。
だから――その男の子が転校するって聞いた時、
私はとっても嬉しかったわ。
まるで目の前の雲が晴れたみたいに――晴れやかな気持ちになって。
でもね、いよいよ今日で学校も最後っていうその日に――
その子に言われたの。

「引っ越したら手紙ちょーだい」って――

……

愛情表現って難しいわよね?

麗ちゃんは――
鉄道好きもいいけれど、もっと
他にも好きなこといっぱい作らなきゃ♥

そして素直な愛情表現を学ばなきゃ――
伝わるものも伝わらないんだから――