ぼんやりと――
窓の外に薄い水色の青空が見えます。
大きなリビングの窓の外。
白いような
青いような
灰色のような――
冬の色。
お庭の木さんたちも
みんな葉を落として
枯れたような枝ばかり。
乾いた風に
小さなカサカサの木の葉が
舞っていて――
とても寒そう。
こんな季節でも――
お外で遊びたがる青空ちゃんや
にじちゃんはとっても元気で――
うらやましいな。
ウフフ♥
あ、いけない――
また少し――
胸がドキドキしてきたみたいです。
あのね。
さっきから、ちょっとだけ――
体が熱い気がするの。
うぅん、大丈夫。
きっと気のせい!
でも――。
もしものことがあるといけないから。
誰にも見つからないうちに――
今日はこうしてお部屋のベッドで、
じっとしていなくちゃ――。
氷柱お姉ちゃんや蛍お姉ちゃんに
見つかったら――
きっとすごく心配させちゃうから。
明日はにじちゃんの誕生日だもの。
せめてそれが終わるまでは――
ユキが病気で寝てたらせっかくの
お誕生日が台無しでにじちゃんがかわいそう――
……
あの。
お兄ちゃん、お願い――。
さっきからユキ少しだけぼうっとしてきて――
少し眠くなってきたみたい。
だから――ユキの手を握ってて欲しいの。
ユキが眠るまで――。
そしたらきっと元気になるから――
それまでのあいだちょっとだけ――。
手が熱いのは――
みんなには内緒にしてください――
ね……