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名前: wata
2009年2月 6日 (金)
冬景色

ぼんやりと――
窓の外に薄い水色の青空が見えます。

大きなリビングの窓の外。

白いような
青いような
灰色のような――

冬の色。

お庭の木さんたちも
みんな葉を落として
枯れたような枝ばかり。

乾いた風に
小さなカサカサの木の葉が
舞っていて――

とても寒そう。

こんな季節でも――
お外で遊びたがる青空ちゃんや
にじちゃんはとっても元気で――

うらやましいな。

ウフフ♥

あ、いけない――
また少し――
胸がドキドキしてきたみたいです。

あのね。
さっきから、ちょっとだけ――
体が熱い気がするの。

うぅん、大丈夫。
きっと気のせい!

でも――。
もしものことがあるといけないから。

誰にも見つからないうちに――
今日はこうしてお部屋のベッドで、
じっとしていなくちゃ――。

氷柱お姉ちゃんや蛍お姉ちゃんに
見つかったら――
きっとすごく心配させちゃうから。

明日はにじちゃんの誕生日だもの。
せめてそれが終わるまでは――
ユキが病気で寝てたらせっかくの
お誕生日が台無しでにじちゃんがかわいそう――

……

あの。

お兄ちゃん、お願い――。
さっきからユキ少しだけぼうっとしてきて――
少し眠くなってきたみたい。

だから――ユキの手を握ってて欲しいの。
ユキが眠るまで――。

そしたらきっと元気になるから――
それまでのあいだちょっとだけ――。

手が熱いのは――
みんなには内緒にしてください――
ね……