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名前: mituki
2009年2月23日 (月)
赤さん

赤子というものは――
不思議なものじゃ。

小さくて
フワフワしていて、
かわゆらしくて――

いつでも――
何ものにも
惑わされることのない、
真っ白に輝く
オーラをもっておる。

前におばあが言うておった。

赤さんにはいつだって、
特別な守りがついている。
だから赤さんのそばにおれば、
おぬし――わらわのことじゃ、
わらわにも――
悪い気の近寄ることなく
守られておることができる、と。
だから、いざとなったら――
赤さんのそばにおるように言われた。

いつも強くて白い輝く赤子のそばにおれ――。

人がみな、いつまでも
生まれたばかりに赤さんの
ままのようでいられたら――
どんなにか幸せなことじゃろう。

わらわは――赤子は好きじゃ。
あさひを見ていると――
どうしたって触れてみたくなる。

寝顔をみていたら、
どうしたって眠くなる――。

フフ――。

そうか、わかったぞ。

兄じゃは赤子に似ておるのじゃ!
オーラの色は違うけれど――
うむ。
はぁ――すっきりした!
そうであったか……

兄じゃを見ていたら、
どうしたって――

……

うむ。

そういうわけで――
さくらのなぞなぞの答えは
もちろん「あさひ」じゃ!

見事当てられたなら、
きっとさくらがごほうびに
お手製の金メダルをくれるであろ。

良かったな!