あの。
まさか――
……
まさか――
……
あ。
――うぅん。
なんでもないんです。
ただ、
まさか――
そんなこと、
ないです――
――よね?
……。
良かった♥
いつもと変わらない
お兄ちゃんの――
優しいお顔!
うふふふっ♥
そうですよね、
お兄ちゃんが――そんなことするはずないって
決まってますもの!
ホタって――変なことでドキドキして
バカみたいですね!
え?
あ、あの――
ホタね、今年保健委員で――
健康カードのデータを整理するのに
みんなの健康診断の結果を家に持ち帰って
いるんですけれど――
昨日見たら、その1番上の紙が妙に
しわくちゃになっていて――
誰か――触ったのかしら?って――
うぅん、だとしても、ちゃんと元に戻っていたし、
もし誰かに見られたって家族なんだから、
べつに隠すようなことでもないし、
そんなに気にすることない――
はずなんですけれど。
やっぱり――
えへ♥
やっぱり、もし見られたのがお兄ちゃんだったら
恥ずかしいなって、思って――
えへへへへへへ♥
あのね、ホタ恥ずかしいんですけど――
最近体重が少し増えちゃったんです。
あ、でも――身長もちゃーんと2センチですけど、
伸びていたんですよ!
だからおデブになったって言うんじゃなくて
それは、確かに胸囲もついに80超えちゃって
ちょっと太いっていうかだいぶん太くなったっていうか
でも、たぶんきっと――
……
なんか言い訳ぽいかな。
……
お兄ちゃんはやっぱり――ちょっとぽっちゃりの女の子は
キライですか?
ホタ――おしりが大きいのとか、
もともとの体型だから仕方ないって諦めてるけど――
1度でいいから、モデルさんみたいに細くて華奢な
氷柱ちゃんみたいなになってみたかったな――