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名前: mizore
2009年4月16日 (木)
この宇宙の。

ぷっ♥

ククククク――。

……

うん。

やっぱり――

オマエがウチにやって来たのは大正解、
いや――

きっと宇宙の真理だったのだな。
クスクスクス。

そうだ。私たちは――
傲慢な者どもが
いくらその愚かな口先で
人類は万物の霊長などと唱えても――
所詮、この宇宙を漂う
一片の塵にしかすぎない。

しかし、どんな儚い塵芥にも――
その中に。
ビッグバンの最初のきっかけに
成りうるたった1粒のが存在するのも――
また真実。

オマエは――我が家にとっては
まさにそんな――1粒だったのかも知れないな。

この宇宙の中を塵どもはぶつかり合い、
彷徨い、流れ、融合し、また砕け散り――。

そしてそんな営みを繰り返しつつ――
そしていつしかあたりは――

無になる。

完全な無に。

私たちはそんな永遠の無の前に
ほんの一瞬存在するだけの
儚い塵――にすぎないのに。

クスクス。

ああ、それなのに。
オマエは我が家に実に楽しい
ビッグバンを巻き起こす。
まるでこの私たちの儚い人生が
消えはてる事に抵抗するかのように――。

健康診断の件で氷柱をひどく怒らせて――
私に久しぶりのほほのたこ焼きを
見せて、笑わせてくれたりする。

ククク♥

氷柱もまだまだ子供だな。
もう一生見れないかと思っていた
ふくれてまっ赤になった頬のたこ焼き。

オマエのおかげで――
楽しませてもらったぞ♥
おかげで終末が遠のいてしまった
ような気さえするが――。

明日は礼におやつをやろう。