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名前: mizore
2009年9月14日 (月)

庭の栗の木に、
今年もたくさん
実がついたので――

ああ、
手が痛い。

おまけに
指の先が――
真っ黒だ。

うえっ――
渋い!

なめたらもう少しは
甘くなっているのかと
思ったけれど――
やっぱりダメか。
花や皮は少し臭うし。

まったく――
やっかいなものだな、
栗という物は。

確かに調理をすれば
とても甘く旨いものだけれど、
それにしても、渋皮に鬼皮、
おまけにあのイガ――。
なにもこんなに、
厳重に身を守ることはないのに。

全身トゲトゲと
まったく、氷柱みたいなヤツだな。

フフ。

こんなにしたって、
どうせ――結局は
さんざんに剥かれて
喰われてしまうのに。

本当に無駄なことだ――フフフフフ♥

まぁ、そこがカワイイといえば
カワイイのだが――しかし。

ああ、疲れた。

結局今日は皮をむくのに――
2時間もかかってしまった。

なぜか、蛍は、
この時期の栗剥きは
私の仕事だと決めているらしく、
全面的に頼んでくるのだ。

まあ、たしかに、その代わりに
市販品ではあり得ないような
旨さの栗あんを作ってくれるのだが――

ん?
オマエも――
手伝うか?

よし。
これは明日の栗ごはんの分の栗。
全部で2キロだ。
頼んだぞ。