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名前: hubuki
2009年10月 9日 (金)
マジックマッシュルーム

我が家は――
きのこ好きな子が多いです。

おまけに、炊き込みごはんの
好きな子も多いので――

今日の夕食は、氷柱姉の提案による
まつたけごはんでしたが、
みな、たいそうよく食べました。

虹子などはお腹がふくれて
動けなくなっているほどです。

さっきから、リビングのラグの上に
横たわって、お腹が重くて破裂しそうだと
うなっています。

ああ――もちろん、大丈夫です。
膀胱と比べても、過食で胃が破裂するのは
そう多いことではないようですし、
まして虹子はまだ2歳で、それほどの量が
食べられるわけではありませんから。

もう少し時間が経って、
お腹にすこしでも隙間ができたら、
デザートのアイスミルクバーを食べるのだと言って
今はまあ一生懸命、じっとして
消化に努めているようですから
胃に集まった血流を無駄に散らさないためにも
今は放っておくのが1番有効であると
私も虹子のやり方には同意です――

――フフ。

まったく――
小さな子供というものは
不思議ですね。

満腹になると見た目にも
腹がふくれてきて――
私は人体内部の、しかも内ぞうという
隠されたものの動きが、
このようにあからさまに
外見にあらわれることの意外さに
感心してしまいますが――
その上で本能的にあのように、
理にかなった行動を取ります。

世間ではその希少価値によって
珍重され、比較的高価とされる
松茸でさえ、虹子や青空にとっては
ただの「きのこ!」です。

香り成分のケイ皮酸メチルよりも
きのこ全般のうまみ成分であるグアニル酸に
価値を見いだしているのでしょう。

ああ――知識という物は
案外邪魔な物なのかも知れません。

私は――

松茸はキライではないですが、
対費用高価という面ではどうなのか、
はたしてそれほどの価値があるのかと
よく考えてしまいますので――

それほど旨いとは思わないというのが
真実です。