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名前: tulala
2009年10月14日 (水)
秋風の誕生日

連休は――

海晴姉様の誕生日にかこつけて
結構遊んだわね。

海晴姉様は――

見た目は――

あんな風で。

正直けっこう軽そうなのに。

妹たちの笑顔を見るのが
1番楽しいってさらって
言えちゃう人だから――

今年も、自分の誕生日なのに、
1番欲しいプレゼントは
家族との楽しい時間だから、
みんなで自然公園に行きましょう!
なんて言っちゃって――。

……

でも、それって――
私はなんかチガウ気がするんだけど。

だって、海晴姉様くらい美人な
年頃の女子としては
普通は他にいっぱい――
考えることあるはずじゃない?

せっかくの誕生日なんだから。

……

普通は――

デートしたいとか――
ゴージャスなお食事したいとか――
指輪欲しいとか――

そんなふうに――

……

――なるものじゃない!?

……

恋人作ってディナーとか
そんなこと全然考えもしないって顔で。

さくらや真璃が作った花かんむりをかぶって、
自然公園の芝生の真ん中にすわって
最高に幸せって顔で笑ってる海晴姉様――

私は――

あんな風になる
自信ないな。

私はもっとワガママだから。

きっと海晴姉様くらいの年になったら、
もっと家族のことなんか気にしないで――
行動しちゃうと思う。

もし、留学とか――

……

したいって言ったら。

ユキは――寂しがるのかな。

ねぇ、下僕は――

どう思う?

……