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名前: hubuki
2010年1月14日 (木)
ドーン

連休あたりから――

寒気が強まってきて。

いよいよ冬らしくなった
この数日――

私は大変気分が良いです。

今日はこの冬1番の寒さだとか。
こんな日はもう特に――フフ♥

早朝のTV出演のために
まだ暗い夜空に星の光る夜明けの刻――

あまりの寒さにコートのフロントを
かき抱きながら、
体を震わせて家を出て行く
海晴姉の姿を見送って――

「吹雪ちゃんも早くお部屋に戻りなさいよー!?」

という海晴姉の声が家の門の方から
澄んだ空に響いてくるのを。

背中の向こうに聞きながら――
私は庭に出ます。

凍りついたように静かな庭。

キンと冷たい空気に
肌を晒しながら、
フッと息を吐くと――
たちまち浮かび上がるのは
私の体からでた、
真っ白く輝く小さな雲。

掌にのるように色濃く
見えるその白く曇った塊は――

まるで私の体の中にも――
こんなささやかな暖かみが
あるのだというようで――

ふと。
嬉しくなります。

そしてしばらく庭にいると――
やがて。
もう――全く息も白くなくなる刻がきます。

それは身も心も完全にこの冷たい空気に
同化したようなこの素晴らしく良い気分から――
もう戻らなければいけない時がやって来た徴。

部屋に戻ると――
完全に冷えた私の体はゆっくりと
あたたまっていき――再び温度を取り戻します。

それは不思議な感覚。
まるで――この家にある家族の余韻が
私の体に入ってくるような――

現実に引き戻されるような――

……

その頃には皆も起き出してきて
家の中も騒々しくなります。

気温が0度に近くなる日だけの
私の大切な憩いの時――

今度キミも一緒に試してみませんか?