どうして――
私だけ。

どうして――
こうなっちゃうのか――

わからないの。

でも――
ただ――

……

やっぱり。

……

？

もう――寝ちゃったの？

バカ。

子供じゃないんだから、
こんな時間にもう寝てるなんて――

……

本当に寝てる――の？

タヌキ寝入りなんかじゃなくて、
本当に――？

バカ。

バカ下僕。

私のこと――待たないで寝ちゃうなんて。

もう――
懲らしめてやるんだから。

奪ってあげる。

私――

私――

……

……

コレが下僕の初めてだったら――

いいのにな……

昨日は、お疲れ様でした！

――お兄ちゃんっ♥

エヘヘ――お家の中、
なんだかまだ――

チョコレートの香りがしてますね♪

プロポーズコンテストなんて
星花もちょっとビックリしたけど、

でも――普段はあんまり言えないような
星花の気持ちをちゃんと――
言葉にすることができて。

なんだかとっても心が温かくなる
素敵な１日だったな♥

って思います。

でも、その反動みたいに――
今日はまたすっごく、
寒いです～～!!

あの――

お兄ちゃんはどこか具合の悪い
ところはないですか？

悪寒がするとか、気持ち悪いとか――

……

よかった♥

実はヒカルお姉ちゃんが――

今朝から急に背中がひどく
ゾクゾクするって言って――

熱を出して寝込んでしまったんです!!

あの体の丈夫なヒカルお姉ちゃんが――
寝込んじゃうなんて――

星花たちも本当にビックリして――

……

やっぱり――昨日、
とっても遅く帰ってきたのが
よくなかったんじゃないかな――

だってなにしろ
星花たちが寝る時間になっても
まだ帰ってなくて――

海晴お姉ちゃんは大丈夫大丈夫って言って
笑っていたけど――

いくらご用があるって言ったって、
せっかくのバレンタインなのに残念だし――
星花も心配してたんです。

やっぱり――行き先を聞いて、
早くお迎えに行けば良かったな。

お兄ちゃんは――ヒカルお姉ちゃんが
どこに行ってたか知ってますか？

あとで、お姉ちゃんに
しょうがミルク持って行って
あげなくちゃ――