麗姉も――

実際は。

少し後悔している
ような気がします。

今日は本当に――
学校を休んでしまって――。

我が家では、
私や綿雪以外の者が
学校を休むことに
それほど寛容ではありません。

微熱があるという
麗姉の言い分が
今朝は何の疑念もなく
とおされたのは、

きっと海晴姉が不在だったために
霙姉が責任を持った、
病状の査定が甘かった
せいなのでしょう――

あれは、
おそらく明らかに

仮病――

だったのに。

なぜなら私は――
朝食を食べたくないと言った
麗姉に触れたとき――

全く熱を感知しませんでしたから。

少なくとも――

チョコレートが溶ける温度よりは
彼女の熱は低かったはずです。

考えたくないことですが、

おそらく霙姉は――

……

……

自分も休みたかっただけ――
かもしれません。

看病をするために残るといったら――
蛍姉に止められていましたが。

……フフ♥

ともかく、
麗姉の体調は問題ありません。

逆に少し――いつもより
体温が低いようですが。

今日は――立夏姉の誕生日です。

パーティーにでれば
麗姉の気も少しは――

晴れるのではないでしょうか？

明日は――麗姉の笑顔が
見られると良いですね。