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名前: kosame
2010年7月14日 (水)
各地で

昨日から――

全国各地で大雨のニュースで、
海晴お姉ちゃんもなんだか
少しピリピリして――
忙しそうです。

朝の予報が終わってからも
今日は何があるかわからないから、
って言って――

お仕事に戻っていった
海晴お姉ちゃん。

だから――こんな時には
ただお家の中ににいて
ヤキモキするばっかりで、
何の力にもなれない私達だけど――

少しでも海晴お姉ちゃんを
見守るような気持ちで――

テレビをつけます。
そうすると――

そこにうつっているのは、
大水で川のようになった道路、
土砂崩れにつぶされそうなお家、
水浸しの田んぼ、真っ茶色に濁って
増水した恐ろしいような川――

繰り返し流れる
ニュースの映像に
小雨は胸が詰まります。

こんな時――

何にもできない自分の
無力さが身に染みます。

って――

やだ……

何言ってるんでしょう、
小雨ったら。
小雨なんかが何かの役に
立てるはずもないのに。

でも――やっぱり
こんな時は思ってしまいます。

もし小雨が大きくなったら、
その時には――

やっぱり困った人の役に立てるような
お仕事ができたらいいなって。

お医者さんや看護婦さんや、
それに――こういうときは
自衛隊の人もすっごく頼りになって
かっこいいですよね!

小雨はひどい臆病者ですけれど、
将来それを克服して――
そんな立派な仕事ができるようになるでしょうか?

本当は、お兄ちゃんがお医者さんで、
小雨が看護婦さんとかなら――
勇気もすっかり出るような気がするんですけど――

せめて――今夜は。
これ以上雨の被害が出ませんようにって。

お祈りしながら眠ります。