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名前: hubuki
2010年8月31日 (火)
エビングハウス

夕凪姉の宿題は――

結局。

ギリギリで――

間に合ったようで
良かったですね。

本来なら――

宿題というものは、
自分でやらなければ
宿題とは言えない、
と思うのですが――

提出日前日の夜になっても
仕上がっていないのでは――

多少の手助けを
必要とするのも――
致し方ないでしょう。

キミも――
突然に夜中まで、
夕凪姉の手助けを
することになり、
大変だったでしょう。

お疲れ様でした。

まさか――

もう宿題は終わったと言って
珍しく、週末のお祭りにも
晴れ晴れと参加していた
夕凪姉が――

ドリルと感想文の存在を
1冊まるごと全部――

忘れているとは。

誰も思いもしなかった
ことですから――。

あの。

これは常々、思っていた
ことなのですが。

……

夕凪姉の記憶能には
どこか不思議な回路が
あるのではないでしょうか?

一概には言えないのですが。

どうも――

時間の経過に関係なく。

自分に都合の悪い記憶は
きれいさっぱり痕跡なく
消されてゆくような――。

そんな印象を受けるのです。

しかもその基準はひどく
ランダムで――。

1度条件を整えて、
きちんと調査してみたら――
エビングハウスの忘却曲線を
完全に否定するデータさえ
取れそうな気がします。

その時にはキミも
ぜひ協力してください。

共に作業をするのは
きっと楽しいでしょう。

一緒にこの姉妹の秘密を
解き明かしましょう――♥