page: post-742.html
名前: tulala
2010年9月10日 (金)
きっと。

あれから色々
考えたんだけど。

私だって――

今、成長期――
だと思うの。

一応。

まだ中学生なんだし、
身長だって毎年
ちゃんと伸びてるし。

だから――

……

もちろん。

“身長”以外の部分だって
もちろん少しずつ――

育っているはずよね?

ええ、もちろん。

……

個人差があるのは
しょうがないことよ。

でも――

基本的な遺伝情報は
かなり似てるはずなんだもの。
私にだって望みはあるわ。

なにしろ姉妹なんだから。
私と立夏は――。

今はただ、ほんの少し――

何かの理由があって、
発達が遅れているだけなのよ、
きっと。

ほら、私は立夏みたいに
バカみたいに脂肪分の
大量摂取なんかしないし――

だから。

この週末は行ってみようと思うの。

正確な測定をしに。

自分では感じないくらいだけど、
きっとちゃんと計ってみたら
少しは育っているはずだもの。

ほら、身長だって――
少し伸びたくらいじゃ、
自分ではなかなか
気づかないものでしょう?

とくに――下僕みたいに
鈍感な質ならなおさらね!

フフッ。

もちろん――
あなたには、下僕として
一緒に付いてくることを命じるわ。

……

だって――

恥ずかしいじゃない!
大人用のブラジャー売り場に、
中学生が1人で計りに行くなんて!!!

まだ大人用は必要ないとかいって
追い返されたりしたら――

ああ、想像しただけで
血が凍るわ。

こんなこと、お姉ちゃん達に
知られるのだって絶対嫌だもの。

明日はみんなにみつからないように
こっそりバラバラに家を出て――

外で待ち合わせよ?

わかった?

遅刻は絶対に許さないからね!!