page: post-756.html 名前: hubuki 2010年10月 4日 (月) クリプト ![]() |
夕凪姉から――
頼まれ事をしました。 大変珍しいことです。 夕凪姉が―― なにやら赤い顔をして 私になにか教えて 欲しいことがある と言って―― 途中でダジャレも 言わずに―― あんなに真剣な顔で―― 話を聞いてくれるなんて。 おまけに―― お礼にと言って、 お菓子をくれようと しました。 最近、夕凪姉がおやつのたびに こっそりとためていたらしい―― ミニカプリコを3本も。 バニラ味とチョコ味と イチゴ味―― これはおそらく―― 夕凪姉の掌中の玉。 私に差し出した手が軽く 震えていました。 もちろん―― お菓子は断りましたが。 ああ、私は チョコレートのように溶ける菓子も、 ウェハースのように細かく 埃のように砕け散る菓子も 苦手なのです―― でも、もちろん暗号の 作成の仕方については―― きちんと教えました。 夕凪姉は初めての 暗号作成のようですから ごく初歩的な換字式の―― アトバシュなどを。 ――フフ。 あの、夕凪姉が―― 暗号に興味を持つなんて 不思議なような、でも どこか頷けるような――。 これからは夕凪姉と 暗号解読についての話など できるのかと思うと嬉しいです。 キミも――暗号に興味がありますか? ではキミにも1つ暗号を送ります。 「LMRXSZM WZRHFPR」 私達の仲間にはいるための 秘密呪文、だそうですよ? フフフ♥ |