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名前: tulala
2010年11月25日 (木)
キライよ!

料理は――
キライなの。

……

は?

何よ、
その顔。

バッカじゃないの!

ニヤけちゃって。

勘違いしないでよね?

決して
苦手――

なわけじゃあ――
ないわよ?

ただ――

好きじゃないだけよ。

だって料理なんて、
別に私がする
必要ないじゃない。

なにしろ、うちには
こんなにたくさん――
姉妹がいるんだし。

だいたい鍋なんて
簡単な料理の代名詞
みたいなものでしょう?

私が手伝う必要が
どこにあるっていうのよ?

……

まあ――

そんなわけだから。

めったなことでは
手を出さないもの。

そりゃあ、たしかに
慣れてはいないかもね。

少し――だけ。

……

んもう!

やんなっちゃう!!

小さい頃から
コレやっちゃうの
わかってるのに、
なんで春風姉様と
蛍ちゃんはいつも――

私に大根下ろしを
言いつけるわけ!?

今日もまた指が
絆創膏だらけになったわ……

……

ふん。

でも――まあ、いいわ、べつに。
オトナになったら――

下僕がごはんを
作ってくれれば
いいんだから――