もちろん――
決まっているぞ。

オマエに問われるまでもない。

こう見えて、
昔から――

要領が良いと
言われるタイプなのだ。

フフ――♥

私の――
今年の。

サンタクロースへの
願い事は――

おやつ券の――

５枚つづりだ。

蛍と春風に、
なんでも、
自分の好きな品目を――

おやつとして
リクエストできる券。

しかもそれが――
もしチビ達の――

プリンやら
ホットケーキやら
シュークリームやらの――
卵とバターなリクエストと
競合したとしても――

絶対的な優先権を持つ券――。

その上なんと５枚つづり！

ああ。

夢のようだな――。

なんと壮大な夢。
まるで広大無辺の
この宇宙のような
無限の広がりと
可能性を感じさせる――

うん。

クリスマスの願いたるもの、
このくらいの突拍子の
なさがなくては――

夢がないというものだ。

ん？

そう――
もちろん、
サンタクロースは
本当にいるのだ。

決まっているではないか。

サンタクロースは実在する。
いつもこの家族の幸せの中に――

さあ、オマエも――
願いを書いたらどうだ？

きっとかわいいサンタが
叶えてくれるぞ？

フフフ♥