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名前: kosame
2011年2月14日 (月)
おはようございます♪

おはようございます!
お兄ちゃん♪

ついに――
いよいよ――

この日がやってきましたね!

こうしてあらたまった
ご挨拶していると――

なんだか――

照れてしまいますね♥

……

――うふふふ♥

やだ、

どうしましょう――
小雨ったら――

どうしても顔が勝手に――
なんだかこんなに
ニコニコしてきてしまって――

こんな、ささやかな
どんくさい小雨のくせに――

きゃっ、恥ずかしっ♥ ♥ ♥

でも――
でもでも、でもね。

今朝こそは――
絶対絶対、小雨が
1番にお兄ちゃんに――

言いたくて。

朝1番の――
まだ手つかずの、
まっさらな――
お兄ちゃんの1日に。

1番最初に現れる――
たった1人だけの女の子に
この小雨がなりたくて――

今朝はがんばって早起きしたんです!

そう――
誰よりも早く――

1番に小雨の気持ちを伝えたくて。

……

えへへ♥

だから――お兄ちゃんに
お伝えします!
今日はみんながずっと待っていた
バレンタインデー。

どんなに臆病な女の子でも――
大好きな人に気持ちを伝えられる
1年に1度だけの勇気の日。

だから、世界で1番大切なお兄ちゃんに――
世界で1番最初に伝える小雨の気持ちは――

ハッピーファミリー・バレンタイン♥
小雨はなんの特技もなくて、こうして
早起きすることくらいしかできないけれど、
でも――この世界中で1番!

小雨はお兄ちゃんのことを大好きです。

だからどうかどうか、この小雨の気持ちを受け取って下さい♥

……

ふわぁ~

なんだか――
お兄ちゃんの顔を見たら急に安心して――
眠くなって来ちゃったみたい。

ゆうべは本当は――
緊張して全然眠れなかったんです――

……

 


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名前: nijiko
2011年2月14日 (月)
in玄関

お兄ちゃん――やだやだ!

いっちゃやだ!

いったら――めっ!

にじこが――

めっ、する。

だって――
わるいわるいこ、
だもん。

おにいちゃん――

にじこのこと
おいてったら――
わるいわるいこ!

にじこ、おにいちゃん
だいすきだから――

おにいちゃんと
いっしょにいたいんだもん。

ずっとずっとずぅーっと
いっしょにいるんだもん。

だから――

おにいちゃん、
にじこのことおいて――

おそとにいっちゃ、
いやだあぁ――

うわああああああああん!!!!!!

にじこ、
おにいちゃん、
はなさない。

ぎゅううううううって――

このまましてる。

そうしたら、
おにいちゃん――

おそと、いかない?

いかないよね♥

にじちゃん、
おにいちゃんのこと――

ぎゅううううってこーんなに!

つかまえちゃったんだもん♥

にじちゃんすごーい♪

……

あ。

にじちゃん――

おトイレ☆

おにいちゃん――
ここでまっててね。

にじちゃん、
ひとりでおトイレいけるの
すごーいの♥

おにいちゃんにいけるとこ
みせてあげる♪


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名前: sakura
2011年2月14日 (月)
ようちえん

いってまいります♪

さくらはこれから――
ようちえんです。

ようちえんは――

さくら、ほんとうは
あんまりすきじゃないの。

だって――

それはちょっぴり
こわいから。

ようちえんには
らんぼうな男の子や
カゴに入った虫さんが
いるし。

とおくのおやまから、
おにさんがきたりするし。

ぐすっ――

ようちえんは――
さくらのおなかを
いたくするの。

いたい……

でも――

おうたをうたったり、
おえかきをするのは
好きだし――
サンタさんもくるし――

ようちえんに行ったら
きっとおにいちゃんが
ほめてくれるから――

さくら、きょうも
がんばってようちえんにいくの。

おにいちゃんが
にこにこおかおで
さくら、がんばれ!
って――いってくれるから、

さくら、がんばる!

あのね、きのう、リカおねえちゃんが
おまじない、してくれたの。

おなかがいたいときのおまじない。

みてみて♥

ほら――おへそのまわりに
チョコでハートのえ♥

これでもうおなかいたいいたいと
サヨウナラなんだって!

すごーい!

さくら、チョコつき
ビスケットになっちゃったみたい♥

えへへへ♥

 


page: post-853.html
名前: sora
2011年2月14日 (月)
おっぱい!

にじ、
ないてる。

わんわんわーんって。

ないてるよ。

おにいちゃん、
ないないよーって。

ないてる。

ししししし!

たーいへん!

これ――

どうする?

……

あたまなでなで――

うわんわんわーん!

……

ほっぺ、ちゅう~♥

うわ~~
はなみじゅ、
ついたよ♥

こまったねえ?

おっぱい――
のんだらげんきになる?

そらの――
おっぱい。

……

でない!

こまったねえ。

おだいどこの
ちょこつりー、

たべたら――
げんきになるかな?

うわ~~いい♥

そらもいっしょに
たべるたべるたべるー!


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名前: mari
2011年2月14日 (月)
今ごろアナタは

はぁ~、タイクツ。

幼稚園なんて、
やってられないわ!

まったく――

幼稚園っていう
ところは――

人のことを、
子供あつかい
しすぎなのよ!

だいたい――
折り紙のチューリップなんて。

マリーはもう2年も前の
年少さんの時に、
とーっくにできるように
なっちゃってるし。

節分の時の絵を
描くのだって――

頭におっきな特大の
ピンクのおリボンを
つけた超キュートな
鬼のプリンセスの絵を
さささーと書いたら、
クラスの女子に大人気だし♥

さんすう遊びの
「どうぶつでんしゃ」だって――
クリアガリができるのは
クラスでマリーだけなのよ?

ゾウが3びき、トラが4ひき、
ウサギが3わいました。

ぜんぶでなんびきでしょうか?

もちろん答えは――7ひき。

だって――

ウサギはあっという間に
トラに食べられてしまうもの。

……

なんてね!

はぁ――タイクツ。

中でもこのお昼前の
ひとときが――

いっちばん、タイクツだわ。

はやく――お弁当の時間になればいいのに。

もう待ちきれないわ――

今日のおかずは何かしら?

またチョココロッケとか
じゃないといいんだけど――

ああ。

こんなに遠く離れてしまって――
今ごろアナタは――

私の愛しいフェルゼンは、
いったいどこで何をしているのかしら?

会いたいわ――

ねぇ、フェルゼン。

もしアナタが本当にわたしのことを
好きなら――

今すぐ飛んで会いに来て♥

そうしたら、このマリーの
熱いキッスをあげるのに。

今日のマリーはチョコの香りよ♥ ♥ ♥


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名前: mituki
2011年2月14日 (月)
お弁当の歌

昼餉の時間じゃ。

兄じゃも――
もう飯の支度をする頃か?

わらわのおる
つき組では――

先ほどからみなが
大声を出して――

どうしておなかが
へるのかな――

と。

賑やかに歌っておるが――

兄じゃは知っておるか?

なぜこの世に“腹が減る”
などという面倒事があるのかと
申せば――

それは人の腹の中に――
ちいさきヒダル神が
住んでおるからなのじゃ。

いつも腹を減らしていて
満腹ということを知らぬ
この神は――

生まれたばかりの
鳥の雛のように――

パクパクと口を開けて
宿主が食物を胃の腑に
放り込むのを待っておってな――

われらが食うたものを――
すべて魔窟のように
際限もなく飲み込んでゆく――

――ふふふふ♥

おぉ、こわやこわや!

でも、大丈夫じゃ。

兄じゃの腹の中のヒダル神は
わらわが払っておいたゆえ――

兄じゃは安心して――
昼飯をつかうがよい♥

これぞ――わらわの愛♥
じゃな。

――ふふふ。

この先も――

この世の悪鬼夜行のすべてから――
わらわが兄じゃを守ってみせるぞよ♥

例えば――性悪の雪女とか、のぅ。

今夜はまた――
恒例のチョコパーティじゃ。

舶来の習慣は
我が身に馴染まぬが――

チョコレートは甘くて
おいしくて好きじゃ!

また、ともに――たんまり食べてくれようぞ♥ ♥

兄じゃの腹にもたくさん詰め込めば――
ヒダル神ももう当分は近づくまいぞ。

 


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名前: wata
2011年2月14日 (月)
バレンタイン給食

ただいま、帰りました!

お兄ちゃんは――

……

やっぱり――まだ、
帰ってない――

かな?

……

おぉーい、
いませんかぁ?

あのね――ユキ、今日
すごいことが――

……

やっぱり、いない――

ですよね。

えへへ♥

おうちの中はシーンってしていて――
そっか……チビちゃん達もお昼寝の時間だわ。

バカなユキ。

今日は4時間授業だから
ユキだって特別早く帰ってきたのに。

今日は特別な日だから――
もしかしたら特別に早く帰ってきてるかも!

なんて――勝手にお兄ちゃんのこと、
想像したりして。

お兄ちゃんだって、毎日とっても
忙しいんだし――それに。

ユキのお兄ちゃんって、あーんなに。
とってもかっこよくて優しくて、
すてきなんだもの――

きっと今ごろ学校でいろんな女の子から
チョコレートいっぱいもらったり、
デートに誘われたりしてるかもしれない――

……

どうしよう――

お兄ちゃん――ユキの事なんて忘れて、
今日は遅く帰ってくるのかもしれない――

……

今日ね、ユキの学校では――
バレンタイン給食っていうのがあって、
特別に――デザートが小さなピーナツチョコだったんです。

それが、普通はただの丸いチョコなんだけど、
クラスに1つだけ当たり! のハート型チョコがあって――

なんとそれが今日はユキに当たって、
みんなにもすっごく誉められたし、
ユキも嬉しくて――きっとこれって
すごい幸運の印だって思って早くお兄ちゃんに見せたくて――

……

お兄ちゃんもきっと喜んでくれるって、ただそう思って――。

……

一生懸命に走って帰ってきたの。
なくさないようにぎゅって手の中に
握りしめて持って帰ってきたから――
少しとけて歪んじゃった小さな銀紙の包み。

こんなチョコレートじゃ、こどもっぽすぎて、
お兄ちゃんには似合わないかもしれないな。

ユキ――

早く、大人になりたい。

早く元気になって早く早く大人になって――
世界で1番大好きなお兄ちゃんと――

ただずっと一緒にいられたらいいのにな――
それがユキのこの世で1番の願いです。

 


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名前: hubuki
2011年2月14日 (月)
ナンバーワン

感情というものは――
常に非常に主観的なものです。

そこには客観的な比較を可能にする
測定法というものがいまだ存在していません。

個人の中での感情の大きさを
表現することはできますが、
それを他者のもつそれと
比較することは永久に――

できないのです。

例えば――

私が熱いものに触れたときに感じる不快感と
麗姉が鉄道ダイヤの乱れに遭遇したときの不快感を
比べてどちらが大きいかを計ることはできません。

また――

作りたてのホットチョコレートを
目の前にしたとき、
青空が激しく歌って踊り、
さくらが沈黙のウチに震えて
下着を濡らしたとしても――
どちらがより歓喜しているのかを
判断することはできません。

人の喜ぶ形態というものは一様ではなく、
表し方がまったく異なるのですから。

ですから――

今年のバレンタインデーのイベントにしようと
春風姉が言い出した――

「誰が王子様を1番愛してるか競争」――

などというものは、まったく
意味を成さないと思うのです。

私達は家族であり――
きょうだいとして。

きっとみな等しく
キミを愛していることでしょう。

私にとって――あさひも青空も。
優劣のつけられない愛すべき存在であり、
それとまったく同じように、
キミもまた――

愛すべき存在なのです。

……

――たぶん。

おそらく。

ですが、一応は――
家族の決まりに従って。

私がどのようにキミを好きかと
いうことを表現しておきましょう。

私は――

自分自身よりも
キミのことが好きです。

こんな――つまらない自分よりも。
キミの存在の方がずっとずっと
素晴らしいと思っています。

だから――また。

いつか、その身体を――
観察させて下さい。

フフ――


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名前: yuna
2011年2月14日 (月)
ただいまじかる~!!!

うっわ~い!!
やっほぉーう♪

ただいまじかる~☆♥♪

今日の体育は跳び箱!
台上前転は1番乗り~の
夕凪ちゃんでーすっ!

今日はいよいよ
チョコレートパーティー
本番の日だっ♥ ♥ ♥

夕凪のスペシャルハニーの
ダーリンは――
まだ帰ってきてないよね?

し・し・し♥

よぅし――やった☆

ちゃーんと道草くわずに
かえってきたぞっ♥

このスキに、今日のために
秘密に開発しておいた
最新のマホウを――
お兄ちゃんにあげる予定の
このチョコにかけて――

世界でいっちばん大好きな
お兄ちゃんを――
いよいよ夕凪のものにしちゃうのだ~っ☆

春風お姉ちゃんは色々言ってたけど――
なんてったって、夕凪はさ、やっぱし――
夕凪が1番お兄ちゃんのこと好きだと思う!!

それはもう、世界一っていうか――
宇宙一っていうか――えっと、その
宇宙の次ってなんだっけ?

銀河?

じゃあ、銀河一っていうか――
ブラックホール一っていうか♥

えへへへ――夕凪、ちゃーんと
しってるんだも~ん!

霙お姉ちゃんに聞いたんだ。
この世で一番大きいラブを例えるならなに?
って――。

そしたら「ブラックホール」って――言ってた。
それって宇宙全部が入るくらいスゴイものなんだって!

スゴイ!!!

と、ゆーわけで、ブラックホール一!
お兄ちゃんのことが大好きな夕凪は――

これからお兄ちゃんに新開発の
ラブのマホウをかけちゃいます♥

♪はっぴーらっきーはねむーん
ゆーなのこころのぶらっくほーる
おにいちゃんのこころをのみこんで――
もう、いっしょうつかまえてはなさないっ♥

きゃ――っ☆♪♥

このチョコ食べたら、きっと
お兄ちゃん、夕凪に夢中になっちゃうよ♥ ♥

 


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名前: ulala
2011年2月14日 (月)
乗るならやっぱり

最初はあり得ないって思ったの。

バレンタインの――
津鉄メロ♥メロス号。

メロ、メロス。

ダジャレじゃない。

くだらない――
もう、一体どこの誰が
考えついたわけ!?

あんな素敵な車両に
こんな名前つけるなんて最悪、
私の好きな車両が
こんなことで汚される
なんて絶対許せない!!!

って頭に来て。

でも津軽21形って――
やっぱり。

貫通扉もヘッドライトも
見れば見るほど、好きなタイプ。

オレンジ色の車体のカラーも
かなりぐっと来るし、
105号っていうナンバーも
初恋の人に似て――

でも、とにかく、
ダジャレって最悪――

って、思いながら。

何回か見てるうちに――
なんだかこれはこれで
乗ってみてもいいかって
いう気になってきちゃったのが
不思議。

やっぱり――
大事なのは名前よりも
人柄、よね。

それに――

こんな寒い季節に――
雪の青森を好きな人と2人で
旅するって――

ちょっといいかも、
なんて思ったりして。

あ、勘違いしないでよね!?

私が言ってるのは――あくまでも、
好きな車両と2人、っていう意味だからね!!

あなたのことなんか、
私、春風姉様が言うみたいに
愛してるどころか――

全然好きじゃないわ。

だって――男なんて大嫌いだもの!!!!!

……

でも、まあ。

あなたが保護者として
ついてきたいっていうなら――

べつに止めはしないけど。

あ、その目。

もしかして――

あなたも少し鉄道が好きなの?

うわ――それって、スゴイ♥
今気づいたわ!

今まで――全然気がつかなかった!
隠すの上手なのね?

すごいわ――もしそうなら私、
教えてあげられること
きっといっぱいあるのに――

鉄道好きの世界へようこそ。

私、あなたのこと好きになれるかも――

 


page: post-860.html
名前: tulala
2011年2月14日 (月)
は?

は?

誰が誰を――

好きなんだって!?

……

まったく――
寝言は寝て言えっての。

冗談じゃないわ!

これまでだって――
べつに好きとか嫌いとか
そんなんじゃなくて――

ただ。

家族だし。

私は本当は仕方なく――

チョコ、あげてただけなのに――

……

「誰が世界一愛してるか競争」?

そんなくだらないことに付き合ってるほど、
私、ヒマじゃないから。

――ふん!

当たり前でしょ?

私は――
下僕のことなんて――

もちろん――

……

好きでも嫌いでもないわよ!

下僕は下僕だもの。

いつも私の1番近くにいて――
言うこと聞いてあたりまえの存在よ――

だからそんな――

好きとか、嫌いとか、
愛してるとか――
もう、そんなこと――

……

家族でラブラブ言い合ったりするような、
そんなやり方には付き合ってられないっていうの!

ここは日本よ?

なんでウチがいつもこんななのかは
よくわからないけど――

由緒正しい日本人はそんなこと――

言わない方が普通よ!!!

あなただってそう思うでしょ!?

あ、言っておくけど――

今年のチョコレートはみんなで作った
チョコツリー。

クリスマスツリーを型どった
大きなチョコの木に――
オーナメント代わりの手作りチョコを
みんなでたくさん作って飾ったのが
共同制作プレゼントよ?

もちろん私も参加したから安心して。
コレで義務は果たしたわ。

もう1度言っておくけど。

私――下らない競争に参加する気は
全然無いから。

安心して――ユキを選んでやりなさいよね?


 


page: post-861.html
名前: seika
2011年2月14日 (月)
逆チョコ!

お兄ちゃん、
お兄ちゃん、
お兄ちゃん~!!!

どうしようどうしよう、
どうしよう!!?

あの――

これ――

……

もらっちゃったんです。

星花が。

これが――
噂の逆チョコっていう
ヤツなんだって――

夕凪ちゃんが教えて
くれたんですけど――

星花、よく意味が
わからなくて――

……

ど、どどどどどうしましょう――
学校から帰るとき、気がついたら
下駄箱に入っていたんです――

星花、困ります。

星花――これでも一応、
女の子なのに……

バレンタインデーに
チョコをもらっちゃうなんて、
どうも女の子に見えてない、
ってことなのでしょうか――

さすがに――

がっくしです。

でも、食べるものだし、
もう返すわけにもいかないし――

よく見たら美味しそうなチョコなので――

お兄ちゃんと一緒に食べたら
いいかなって思って――

持ってきました♥

だって、あの、ほら――星花は
お兄ちゃんの側近じゃないですか!

ということは――

家臣が捕ってきたエモノは
すべてご主君様へささげる勝利☆

この際、お兄ちゃんさまに――
ぜひぜひご一緒に食べていただきたい、
と思いまして――♥ ♥ ♥

えへへ♥

夕凪ちゃんは、もしかしたらそのうち
星花がヒカルお姉ちゃんみたいに
チョコをイッパイもらうようになるかも
しれないって言ってました。

そしたら夕凪ちゃんに分けてほしいって。

でも――
星花は――

……

やっぱり――お兄ちゃんと食べたいな♥

だって義兄弟の桃園の誓いだもん!

お兄ちゃんはチョコは好きですか?

星花ね、お兄ちゃんに出会ってから、
初めて――

誰よりもお兄ちゃんと一緒にいたい、
お兄ちゃんの役に立ちたい、っていう
気持ちがわかりました♥

星花は世界で1番――

お兄ちゃんの役に立つ人になりたいです☆


page: post-862.html
名前: ssmr
2011年2月14日 (月)
チョコツリーパーティー

ジャジャ――ンッ♪

というわけで――、
いよいよ本日のメインイベント!

バレンタインパーティーの
時間がやってまいりマシタ~!!!

きゃ~~♥

オニーチャン、最高!
超カッコイイ――!!

今日はナント――
みんなで作った
大きな大きなチョコツリーに
いーっぱいぶら下げられた、
チョコレート各種が食べホーダイ!

今年は春風おねーちゃんが決めた
おショクジの方のメインメニューは、
カカオタップリのココアパンケーキと
チョコレートグラタンだヨ♥

オニーチャンだけじゃなくて、
リカ達までチョコ食べホーダイなんて、
スーパーラッキーのちょー幸せッ♥ ♥ ♥

こんなパーティーが開かれるように
なったのも――

オニーチャンがウチに
来てくれたおかげだモンね♥

ホントウに――

オニーチャンってば、
リカのスーパーカッコイイ
イケメンヒーローッ☆

あ、ちなみに――

リカが作った分はね――
チョコかけプレッツェルと
ポテトチップのチョココート!

この塩味とチョコのコントラストが
ちょーイイ感じなの♥

ぜひぜひぜひ――

いっちばんに食べてみてネ!

あ、リカがあーんってしてあげよっか?

はい、あーん♥ ♥

おいしい?
感動?
リカの手作り最高?

クフフフフ――♥

こうしてあげると、オニーチャンも
でっかいベイビーちゃんみたい!

ハーイ、リカのかわいい
ベイビーちゃん♥

ママ・リカはオニーチャンの
ためならなんでもして
あげちゃうんデスよ~♥

さ、リカの胸に甘えて甘えて☆


page: post-863.html
名前: hotaru
2011年2月14日 (月)
こんな私にできること。

あ、お兄ちゃん――♥
もうお食事はおすみになりましたか?

良かったらこの皿、
もうかたづけてしまいますね♥

ちゃんとおなかいっぱいに――
なれたかな――

今日のメニューは、
春風ちゃんと相談して
決めたんですけど、
結局チョコレートばっかりの
シンプルデザートっぽい
軽いメニューになってしまったから、
ホタ、ちょっぴり心配してたんです。

やっぱり――
せっかくのバレンタインなんですもの、
もっとこうガッツリとしたメニューが
メインにあっても良かったんじゃ
ないかなって思って――。

例えば――
チョコレート丼とか、
チョコレート鍋とか?

この愛の1日にふさわしい――
ちょっぴり冒険的なメニュー♥

ほら、この前の霙お姉ちゃんの
あんこ鍋が意外と――
イケてたじゃないですか!

だからあの時から――ホタも
鍋はぜひトライしてみたいって
思ってたんですけど――

カカオポリフェノールたっぷりで
健康にも良さそうだし♥

でも、今年のメニュー作成は春風ちゃんが
メイン担当で、
全体にきれいなメニューで
まとめたいということだったので――

ホタはこっそりチョコグラタンを
忍び込ませるのが精一杯でした。

お兄ちゃん、食べてくれましたか?
ホタ特製のポテトチーズチョコグラタン☆
ハートドームに仕上げてかぶせたチョコ入りのパイ皮と、
トッピングにしたハート型のベーコンの数が
ちょっぴり控えめな、今年のホタの――

愛の証です♥

100個以上は作ったんですよ――えへへ♥

あの――ね。

バレンタインデーって――
私達にはとってもとっても嬉しい
幸せな1日だけど――
いつもみんなちょっと大騒ぎしすぎちゃって。

お兄ちゃんをちょっぴり疲れさせちゃう
ところがあるでしょう?

ホタは少し気にしてたんです。

だから今年は――
ホタは思ったの。

盛り上がりすぎのパーティーも
奇抜なメニューもちょっぴりガマンして――

私達がお兄ちゃんにしてあげられるのは、
ドキドキやワクワクだけじゃない――

本物のしっとり優しい愛の幸せ♥

家族ならではの――
心の底から優しい幸せの
ハッピーファミリー・バレンタイン♥

ゆったりたっぷり落ち着いて――
みんな笑顔のバレンタインになったらいいなって。

お兄ちゃんは――そんなバレンタインを
楽しんでくれましたか?

……

うふふ♥
良かった。

でも――

このまま、終わり、じゃあ――

やっぱりちょっぴり。

寂しい――気がしませんか?

……

じつは、ホタは今なんだかちょっぴり――
物足りない気分のイケナイ子なんです♥

いっぱい食べたチョコレートの効果かな?

だから、お兄ちゃん――

がんばったホタに今ちょっぴり
ごほうび――してくれませんか?

ホタにそっと――がんばったね、の

チュ♥

してほしいの♥ ♥ ♥

ほら――今なら誰も
見ていないから――

 


page: post-864.html
名前: haruka
2011年2月14日 (月)
春風は見た。

蛍ちゃんにお兄ちゃん――

もうお食事はおわりましたか?

早く片付け終わらないと、
みんなもうお風呂の時間に
なっちゃいますよ?

あとは優しい春風お姉ちゃんが
かたづけておきますから、
早く2人とも――

……

――ああああっ!!!!!!

……

王子様の――バカァッ!!!!!!


page: post-865.html
名前: asahi
2011年2月14日 (月)
ばーぶーばー
ばーぶーばー!

ばばっぼば――!!

くすくすくすくす――♥

おにいちゃ、あーぼばっぼば――!

あーみゃみゃうま――ぶっちゅ――♥ ♥


page: post-866.html
名前: hikaru
2011年2月14日 (月)
あれ?

なんだ――
まだこんなところにいたのか。

もう風呂に入る時間なのに。

今日はもうなんだか身体が
チョコレートくさくて仕方ない気が
するな。

オマエもそうだろう?

パーティーでは妹たちの
チョコ攻撃にあっていたからな。

よく顔を洗わないと、
明日あたりニキビが出るかもな。

フフ♥

……

なんか――
浮かない顔してるな?

もしかしてやっぱり――
チョコの食い過ぎで気分が悪いのか?

そりゃああれだけのチョコを食べたら――
仕方ないよな。

なんていったってウチは19人姉妹だから、
1人1こづつチョコをあげたとしても、
19個は食べなくちゃいけないことになるし――
まあそれを見こして今年はみんなでまとめての
チョコツリーにしたらしいけど――
かえって――多かった、かな?
やっぱり。

でもまあ――年に1度のことだ。
みんなの愛されるお兄ちゃんとしては
それくらいガマンしてやれ。

フフ。

なんだか――前から思ってたけど。
バレンタインデーって――

愛を告白される方の人間よりも――
告白する方のが嬉しくて楽しくて、
幸せな1日なんだな――きっと。

今日のチビ達の顔――みんなすごく
幸せそうだった。

「お兄ちゃん大好き!」って顔が本当に輝いていて――。

ああいう顔を見るのが――私は好きなんだ。

だから――私は。

見てるだけでいいんだ。

――うん。

妹たちの幸せを――奪いたくないし――

なんて――な、あ、あはははは♥

あ、そうだ――安心しろ?

今年は――もうこの後のチョコ攻撃はなしだ。
毎年、この後も学校でもらわされる袋いっぱいの
チョコが残って、みんなでせっせと食べる
羽目になってたけど――

今年は――断ってきたから。

今年は――本命がいるからって。

もうチョコレートは受け取らないって宣言したんだ。

だからオマエに――これをやる。

チョコ買うのなんて生まれて初めてで恥ずかしくて――
結局ガムになっちゃったけど。

今なら――ちょうどいいだろう?

……

ハッピー・バレンタイン。

私はオマエのことが、す、す、す―――

……


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名前: haruka
2011年2月14日 (月)
春風は聞いた。

あっ、王子様♥

と――

ヒカルちゃん?

うわぁ~♥

バレンタインの夜に
春風の大好きなカレが
2人も一緒に――♥ ♥

と思ったら――

……

ヒカルちゃん――

……

王子様――

……

春風、もうどうしたら――


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名前: mizore
2011年2月14日 (月)
世界一。

世界一好き、とか
世界一愛してるとか――

それは――ああ、
なんと小さい言葉だろう!

この世界など――
全宇宙の前には
皆等しく塵のごとき小さなもの。

その中で――

私達がいかに愛し合おうと
いかに憎しみあおうと――

そんなことは、本当に
小さな小さな――
この宇宙の片隅でおこる
最小限の粒子の揺らぎに過ぎない。

人はそれをまるで人生の
一大事のように受け止めるが――

その揺らぎは――
この宇宙においてあまりに小さく
まるでよせては返す海の波のように
なんの変哲もなく繰り返される
無益なただの日々の営み――

だから――

私が今ここで、何を言おうとも
オマエに対して何をしようとも――

そんなことをオマエはまったく
気にする必要はないのだ!

それはオマエのせいではないのだから。

それは起こるべくして起こった、
この宇宙の必然――あるいは。

全く誰も気にとめることのない
この宇宙の気まぐれな偶然の
小さな揺らぎだ。

今、この脱衣所の前で――
私とオマエが同時に風呂に入るべく
偶然かち合ってしまったことなど――

な。

気にするな。

私達はきょうだいだ。

毎日繰り返される
このささやかな
家族の営みの中に――

これくらいの偶然があっても当たり前だ。

今日こそ――

一緒に入ってもいいと思う♥

まだ海晴達も残っているし、
その方が時間の短縮になる。

もちろん一緒に泡のたてっこをして
遊ぶこともできる♥

フフフ――

もちろん塗りっこも、だ♥

ああ、今日のこのバレンタインデーの日に、
世界で1番――

オマエの近くに接近するのは私、だな♥

 


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名前: haruka
2011年2月14日 (月)
お風呂にはいろっと

あれ?

誰か――入ってる。

……

霙ちゃんと――

……

王子様?

ふ、ふたりで――
ま、まさか――

はだかんぼにっ!?!?

……

いやああああああ!!

春風、もうだめ――

……


page: post-870.html
名前: miharu
2011年2月14日 (月)
もちろん私が世界一!

はぁ~。

お疲れ様♥

今日もいよいよ――

1日の終わりね。

今年のバレンタインはどうだった?

みんなの気持ち――ちゃんと
キミに伝わってくれたかしら?

家族で過ごす――バレンタイン。

ウチの姉妹たちはみんな愛情タップリで――

ちょっぴりタップリ過ぎちゃう
ところもあるけれど――クス♥

でも、みんなみんなキミのことが
大好きな気持ちは一緒で――

それはずっとずっと
この先もきっと永遠に
変わらないもの。

それは、だって――

私達はかけがえのない、
この世でたった1つの
家族、だから――。

お姉ちゃんは思います。

愛する人がいるのは――
とっても幸せなことで、
それはもしかしたら――

愛されることよりもずっとずっと
幸せなことなのかもしれないって。

だって――

自分のためにはがんばれないことって
たくさんたくさんあるけれど――

あなたのためなら♥
なにがなんでもがんばる!って――。

自分はどうなっても、絶対に
あなたを幸せにしてみせるって――

そう思えることは――

すごく私に力をくれて。
すごく私を幸せにしてくれるから――

ウフフ♥

ありがとう。

私たちにこんな幸せをくれて。

この先――あなたが何をしても、
あなたが何を言っても。
あなたがどんな変化を迎えても――

私達はずっとあなたのそばにいて、
あなたのことがずっと――好きよ。

私達姉妹は全員――
誰にも負けない強さで、
あなたのことが世界一大好き。

フフ。

だから――春風ちゃんの競争にゴールはないわね♥

でも、もちろん――

そんな姉妹の中でもたぶん私が1番――

キミのことをわかってる♥

ウフフッ――♥

だから、こんな特別の夜には――
しみじみそんなことを思っちゃう
この苦労性のお姉ちゃんに――

ちょっとごほうびをくれない?

うん、もちろん、キミの部屋で♥ ♥

ちょっとだけ――ね?

いいでしょ?

……

……