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名前: kosame
2011年3月10日 (木)
あっという間に。

あっという間に――

3月も10日。

あと2週間で――
春休みです。

そのせいか――
最近の学校は――
いろいろな行事続きで
どこもかしこも――
なんだかちょっぴり。
あわただしい雰囲気。

いつもと違う、
そんなどこかせわしない
空気が苦手な小雨は――

こんな時。

よく図書室に
逃げ込んでしまいます。

えへへ♥

ガヤガヤと生徒達の声が
響いている騒がしい廊下。

窓からは――
眩しいお日さまの陽射しと
少しだけカサカサした
白っぽい春の風が吹いていて――

そんな廊下から
逃げだすみたいに――

ガラリと――
図書室の扉を開けると。

そこは一転。

しーんと静かな――
本の世界。

誰もいない室内に――
並び立つ本棚の暗い陰と――
ひんやり湿った空気。
少しだけ古びた本の匂い。

ひっそりと静かに――
ここだけ、刻が止まった
異世界にスポンと――

おとされたような感覚に
おちいって――

小雨はようやく――
ホッと息をつきます。

ここなら、誰にも見られずに――

本当の小雨でいられる――

身体のこわばりが緩んで、
笑顔が出て――

あ、私、それまで緊張して
いたんだなってことが
わかります。

そして、お気に入りの隅っこの席で――

小雨が最近していること。

それは――真っ白なノートに
お兄ちゃんと私の物語を紡ぐこと――

……

どんな中身かはまだまだ秘密です♥

いつか――お兄ちゃんに読んで欲しいけど。

でもやっぱり死ぬほど恥ずかしいから――
それを読むのは小雨がおばあちゃんになって
死んじゃった後にしてほしいかな――

えへへへへ♥