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名前: hikaru
2011年7月 1日 (金)
鯛と赤飯

あのさ。

こういうのって、
どうもウトくて――

私は全然――
知らなかったんだけど。

もしかして今日は――

我が家でなにか、
いいことでもあったのかな?

……

あ、あはははは――♥

いや、ほら――

オマエなら普通に
教えてくれるかなって、
思ってさ――。

こういうことって
よくあるんだ。

毎日――走ったり
ウェイトトレしたり
素振りしたり――

毎日忙しくしてるとさ、
なにか知らないうちに――

家の中で記念日とか
パーティーとか、
お祝い事とかが――
起こってて。

私はそういうことって、
あんまり、どうでも
いいっていうか――

あ、い、いや、あの、
べつに、もちろん、
全然全部どうでもいい
っていうワケじゃなくて。

もちろん家族を祝う気持ちとかは
私にもちゃんとあるんだけど、でも――

その――

あの――

なんていうか――さ。

ただ――

とにかくあんまり
気がつかないんだ。

そういう細かいことに――

……

でも、そんなこと言うと
海晴姉とか春風に――
またこっぴどく叱られる。

だから――オマエに聞いてみたんだ。

なにか――知ってるか?

ほら――

あさひが初めて歩いたとか、
青空のオムツが取れたとか――

私の考えでは、今日はきっとなにか
お祝いがあるんだと思う。
 
だって、夕飯のメニューが突然
尾頭付きの鯛と赤飯、なんて――

あり得ないだろう?

でも、こういうときいつも
丁寧に教えてくれる蛍も――

なにか含み笑いして教えてくれないし、
説明好きの氷柱に至っては
なんかしらないけど、真っ赤な顔して
機嫌が悪くてカンカンなんだ。

ああ――どうしよう。
結局、わからないな。

でも、まあ――

オマエもわからないなら――

ま、いいか♥

フフ、今日はわからないもの同士
仲良くしよう、な?

海晴姉たちが責めてきたら共同戦線だ!