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名前: hikaru
2011年9月30日 (金)
金魚

今日で9月も――
おしまいだ。

明日からはいよいよ
10月で――

もうどう転んでも
絶対に秋――

だな。

それでも――
今朝は良く晴れて、

朝のランニングには
バッチリ最高の雰囲気。

ああ、今日もけっこう
暑くなるかな――

なんて――

思いながら。

川の近くのいつもの
ランニングコースを
走っていたら――

水の上を通り抜けて
草を揺らす風は
どこかひんやり――

ぶるっと。

思わず体を震わせるような
冷たさがあって――

やっぱり――

もう秋なんだな。

……。

ああ、今日の放課後は
いつもなら剣道の練習
だったはずなのに
道場のエアコン工事で――
突然の休み。

こうして――
何もすることがなくて――

リビングでボンヤリしていると――
なんだか――

……

はぁ。

ため息が出てくる。

私は薄ら寒い秋はキライなんだ。

あの暑い暑い夏は
大変だったけど――
やっぱり――
その方が好きだったな。

暑くて明るくて何も考えずに
ただ――むやみに体を動かしたくなる、
あのあっつい夏が。

今はただ――
こうしてリビングの隅に
夏祭りで取った小さな金魚が――

少しだけ大きくなって
ひらひらふわふわと
静かに泳いでるのを
ただぼんやりと
眺めているしかない――

こんな自分は――

間抜けでキライだ。